東方決闘談

２日目

「・・・ティタニアルがいなくなったのにまだ余裕そうね」

「フン、ティタニアルが破壊されるのは想定内よ。それにボタニカル・ライオの攻撃力は２４００に上昇、ドゥローレンでは勝てない！」

「フフフ、氷結界の勝利は決まったも同然。私はもう一枚の伏せ魔法発動――氷結界の三方陣」

※氷結界の三方陣
自分の手札の氷結界と名のついたモンスター３種類を相手に見せて発動する。フィールド上のカード１枚を破壊して、自分の手札から氷結界と名のついたモンスターを１体特殊召喚する。

「なっ・・・まだそんな魔法カードを伏せていたなんて！」

「氷結界の交霊師、氷結界の虎将グルナード、氷結界の舞姫を見せるわ。最も、私の手札はこの３枚しか無いのだけど。よって、ボタニカル・ライオを破壊！」

「ッ！」

幽香は舌打ちをした。これでは蕀の壁の発動条件を満たせない。

「モンスターゾーンがら空きね。更に私は三方陣の効果で氷結界の虎将グルナードを攻撃表示で特殊召喚。」

※氷結界の虎将グルナード
水/戦士/星８
ATK/2800DEF1000
自分のターンのメインフェイズに１度だけ通常召喚に加えて氷結界と名のついたモンスターを召喚できる。
「グルナードの効果を使うまでもないわ。バトルフェイズよ！」

※グルナード
攻撃力 2800

※ドゥローレン
攻撃力 2000

今まで以上に風が強く吹き、雪の降り方が強くなった。

「ッ！！！」

風見幽香LP　0

デュエルしていた場所、風見幽香のいた場所に巨大な氷の柱が突如として現れ、周りに咲いていた一面の向日葵は枯れ果て、太陽の畑は一瞬で雪原と化した。

「このまま、永遠に凍ってなさい。」

レティは氷付けになった幽香へそう言ってどこかへ消えた。

この時同時刻、霧の湖は吹雪に、魔法の森では黒い霧が発生した。

そしてこの後、この場所にブン屋が現れた。

要するに、異変が起こった。