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海凪は頬を指先で掻き
海凪「お前は架空祐だろ?」
呆気にとられていた祐が名前を呼ばれて反応し
祐「あ、はい。そうです」
海凪「お前を迎えに来た。私と一緒に来てもらうからな」
祐「へ?あ、ちょ!」
いきなり祐の腕を掴んだと思うと、腕を引っ張り祐を抱えた。お姫様だっこ状態だが、本来は女が抱えられるべき
しかし、そんなことを考える余裕は祐には無かった。海凪は玄関の戸を蹴り破り、外へと飛び出した。そして
海凪「おい、ここから一番近い学校はどこだ?」
祐「え、多分、僕が通っている学校ですけど…」
海凪「どっちだ」
祐「ここから東に三キロほど行った所です」
海凪「三キロか…結構あるな」
海凪は東の方をしばらく見ると、突然反対の方向を向く
海凪「気付かれた!」
いきなり大声を出して
海凪「しっかり掴まってろよ」
海凪にそう言われ海凪にしっかり掴まる祐。それを確認した海凪は走り始める。物凄い速度で走りだす。といっても、60~70キロなので車と同じくらいの速度である。しかし、海凪はどう見ても人間である。その海凪が車と同じくらいの速度で走っているのである
海凪が走っている時、急に男の人の声が聞こえてきた
男の声『海凪、聞こえるか海凪』
海凪「ああ、聞こえてるから、そのウザイ声で叫ぶな」
男の声『酷いことを言うじゃないか』
海凪「うるせえ!適当な仕事しやがって、帰ったら一発ぶん殴ってやるから覚悟しやがれ」
男の声『無事に帰ってこれるのか?』
海凪「少しマズった…って、お前のせいだけどな!」
男の声『だから、わざわざこうやって周辺状況を知らせるために連絡したのだが?』
海凪「無駄な話する前に先に言えよ、ノロマが!!」
男の声『数は5、重装備型が2、近距離型が2、探索型が1だ』
海凪「チッ、雑魚が群がりやがって」
男の声『いつもの海凪なら問題ないが…』
海凪「何も言うな、わかってるって、今回はこいつの転送が最優先だろ?」
男の声『ああ、わかってるならいい…むっ、ミサイルの反応、数は20』
海凪「町があってもお構いなしかよ、雑魚なうえに屑だな」
男の声『着弾まで残り七秒』
海凪「手ぇ放すんじゃねぇぞ祐」
海凪はその場から左へと跳躍する
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