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  ※*※*※*※*※*※*※*※      一ヶ月程前 ※*※*※*※*※*※*※*※     いつものように、学校で授業を受けてた私を、職員室から慌てて走って来た先生が教室のドアを開けて呼ぶ。   先「露杜!!今すぐ○○病院に行け!!!!」   先生の言っている意味の解らなかった私は、まだ椅子に座ってシャープペンを持ったまま……。   先「早くしろっ!!お前のご両親が……!!」   それを言われて初めて私は“ガタッ”と椅子を鳴らし、私を呼びに来た先生の元へ走った。   心臓がバクバク言っていて、言葉も出ない。   先「病院まで俺が連れてってやるから!!」   私の頭の中は、“両親”と“病院”の単語がグルグルと回っていた。     ??「……蓮、行こう。俺も一緒に行ってやる」   頭の中が真っ白で、動けない私の手を掴み、廊下へと出る。   彼の名前は、藤森 柳(フジモリ ヤナギ)。   私の幼なじみで、小さい頃から私の隣にいた。   虐められた時も、何か危険がある時も、柳は体を張って私を護ってくれていた。   そして、哀しい時や何かあった時も、必ず傍にいてくれる。      
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