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暫く歩くと、柳は足を止めた。
私も足を止め、前を見た。
私達の前には大きな扉がある。
そこには【救急治療室】と書かれていた。
どうやら、私の両親はこの中にいるらしい………。
嫌な予感は、未だ無くならない。
体が小刻みに震える。
そんな私の肩を、柳は優しく抱きしめてくれた。
柳の優しさが、少しだけ安心感をくれた。
どれくらいその扉の前に居たんだろう。
いつの間にか先生も来ていて、私の様子を伺っている。
私は、両親の無事を祈り続けた………。
そして、待ち続ける事2時間。
やっと扉が開き、中から手術服を身に纏った医師がマスクと帽子を外しながら出て来た。
私達は医師に駆け寄った。
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