†crimsn†

ｰｰ狂人ｰｰ

狭い裏路地の街灯が点滅する。

周りは､紅でいっぱい。

これは､彼の者の仕業。

彼らは､ﾞ狂人ﾞ以上のﾞ狂人ﾞ。
コンクリートの壁は大きな穴が空いている。
地面には､人の一部が散らばっている。
これは､ﾞ狂人ﾞｰ俺らｰの仕業ではない。

これは､彼らの仕業。

ドンッ！

パラパラ………

･
誰かが､コンクリートの壁にぶつかる。
その衝撃で亀裂が入る。

｢逃げろぉぉおっ！！｣

｢きゃあああっ！！｣

逃げ惑うﾞ狂人ﾞ。
彼らが来た。

｢がっ………っ｣

コンクリートの壁に叩きつけられたのは､若い男。
若い男は､躰中から血を流す。

その首には､血に濡れた小さな手。
その手は白く､血の紅を強調させる。
若い男は虫の息状態。

？｢…………｣

彼の目の前には､小さな躰。
オレンジ色の髪。
小さな顔には似つかない大きなサングラス。

だが､彼は血塗れ。

小さなオレンジ頭が若い男の首を､爪が食い込むぐらい締め付ける。

掴んだ指先からは､血が流れていく。

若い男の両腕は､肘の所でもぎ取られていた。
その傷からは､骨と筋､血管が飛び出ていた。

でも､彼とてﾞ狂人ﾞ。
これ位じゃ死なない。
若い男は､目の前にいるオレンジ頭を睨みつける。

？｢あれれ？痛い？｣

｢……っ｣

彼に恐怖する。
此からだ。

？｢なら､もっと｣

本当の

？｢頂戴？｣

恐怖は………

誰も彼から逃げられない。