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運ばれてきたお子様メニューに、夏穂ちゃんも真由佳もご機嫌で食べだした。
「結婚して県外に嫁いだってんのは、間違いじゃないんだ。
………………でも、帰ってくるしかなくなっちゃった。
だって…………いなくなっちゃったんだもん…………。」
涙が止まらずに溢れてくる。
食べるのに夢中な真由佳や、夏穂ちゃんだったから、なつほパパは…………パパではなく紘として、頭を撫でてくれていた。
「俺でよければ、話して楽になりなよ???」
昔から優しい紘は、変わってなくて、頭を撫でながら話を続けさせてくれた。
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