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土曜日までの数日が、俺の中で、どうやって過ぎたのかが、わからないくらいだった。
―――――― 土曜日………。朝から、夏穂が髪を巻いてくれだとか、何を着て行くだの……大騒ぎをしている。
「なぁ、夏穂??行くのは、夕方だぞ???」
「え~~~~~っ、夏穂は早くまゆかちゃん家に行きたい!!!!」
早く行きたいって、まゆかちゃんは構わないかもしれないけど、仕事があるだろうから………無理だろ………。
なんとか、まゆかちゃんにあげる誕生日プレゼントを買いに行くということで、おとなしくさせた。
夕方4時近くになり、俺の電話がなる。
「はい。」
『あっ、小原くん???ごめんね、夏穂ちゃんも待たせちゃって。』
いや、平気だろ???このくらい???
「仕事………大丈夫なのか??」
『大丈夫だよ。そろそろ、来るかなぁって、待てなくて………電話しちゃった……。』
やばい、今…………俺………かなり……ニヤけてるわ……。
「……邪魔にならないなら、夏穂もうるさいから、行くよ???」
夏穂は、諦めて絵を描いていて大人しいのだが………。
『うん、じゃあ………待ってる………から。』
電話の声が、弾んでいるのは気のせいか…………????
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