第一章

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 拘束された相手を見つめる俺の拳に光が灯る。  「はぁぁぁぁぁっ!」  『Lightning・Blast』  「てぇりゃぁぁぁっ!」  「ぐぅぅっ!」  俺の拳がキマる。硬質な質感。赤く光り輝き、鮫人間の剣は砕け散った。  「ち」  「己ぇぇぇ!」  突如、鮫人間の身体が光輝く。何だ?  「ふん、どうやら今日はここまでの様だな」  「何?」  「貴様の名は?」  「――――Mr.Lightning」  「Mr.Lightning。覚えておく」  そう言って、鮫人間は透ける様に消えていった。  〇  「しゃべるアラヤとは……君は傷を治し休んでくれ」  「わかりました」  俺は頷いて、司令部を後にした。  くっ、まぁまぁ痛む。  〇  医務室で俺は胸に包帯を巻かれていた。神薙ぎの剣でやられた所が痛む。  「――――先生。ちょっと良いですか?」  !  光。  「はい」  先生が席を外す。光、何の様だ。  「傷……ついたんだ」  「?……あぁ」  光の顔を伺う。……泣いている?  「何で戦うのよ。何で傷つくのよ!?あたしは……傷ついて欲しくはなかった……」  「光」  「巻き込んでごめんなさい。もう戦わないで」  「光。俺は巻き込まれた事を恨んでない。むしろ隠された方が嫌だ。――――光、お前をもらってやれるのは俺ぐらいのもんだろ?俺と一緒に戦ってくれ」
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