第一章

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 「だから心配すんな」  光は黙して語らない。  『総員に通達。アラヤの発生を確認。繰り返す。アラヤの発生を確認』  光が顔をあげる。  「行ってくる」  「…………行ってらっしゃい」  〇  転送装置に乗り、俺は指を鳴らす。  『Get set』 パチン、とこぎみ良い音が鳴り響き、黄色い光が俺を包む。  Mr.Lightningへの変身を完了した。  「三秒後に鏡ヶ岳に転送する」  「わかった」  軽い浮遊感を感じだ後、俺は鏡ヶ岳についていた。  「また会ったな」  「あぁ、また会ったな」  ……鮫人間。  「今度こそ決着をつけるぞ」  「あぁ」  俺は上段回し蹴りを放つ。  一歩下がってかわされた。  回し蹴りの勢いのまま、足払いを放つ。跳びやがった。  「はぁぁっ!」  「どりゃぁぁっ!」  互いに正拳突きを放つ。拳と拳が交わった。お互い力をこめ動きが止まる。  辺りに火花が飛び散る。  「お前の敗因を教えてやる」  「何だと!?」  「あのとき俺に上をとらせことだ!」  思いきり力をこめ相手の拳を突き放つ。  「ぐおっ!」  その隙に俺は足刀を腹に決める。  「こんな蹴り……」  「レディ」  『Ready』  黄色いビームが発生する。  「ぐっ!」  こいつはこの前の戦闘で頭に直撃をもらい、意識が飛びそうだったせいか、足刀からビームが発生することを知らない。  俺の拳に光が灯った。  「じゃあなっ!」  『Lightning・Blast』  俺は思いっきりぶん殴る。  鮫人間は光輝き、火葬された。
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