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自転車を爆走させ、遂に、俺は目的の鏡ヶ岳にたどり着いた。
絶対に会って気持ちを確かめてやる。
俺は自転車を止め徒歩に切り替える。
軽く斜面を登った後、穴を発見した。
人が入った形跡がある。
――――ここだな。
俺は穴に入った。
穴の中は洞窟のようだった。
薄暗い洞窟の中、俺は歩を進める。
なんだっていうんだ?この洞窟は。まるで遺跡だ。なにかわからない文字が色々と壁にかかれている。訳のわからない場所に俺は困惑を押さえられなかった。
一際でかいところに出た。正面の壁によくわからない文字が書かれている。
――――人影が見える。彼女だ!
「光!光!」
「……鳴海?何で来たの!」
「何でって……あんなの見せられたら誰だって!」
「騒がないで!奴等に気付かれるわ」
「奴ら?」
「まだ時間はあるけど、行きましょう。戻るのよ」
「戻るって」
「戻ったら説明するわ……話せる限りでね」
〇
さっきの会話から少し歩いて俺達は入り口の近くに戻っていた。
光の奴は妙にそわそわしてるが、それは俺に理由を説明するためだろう。……まさか、浮気?
そうこうしてるうちに更に入り口に近づいた。
「ここまで来れば大丈夫ね……」
「何が?」
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