第一章

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 光が収まった後の俺の体を見渡した。  なんだこれ?パワードスーツ?黄色いボディと赤い目……。  虫の鳴き声の様なものを聞き、俺は我に帰った。バッタと人を足して2で割ったようなものが、威嚇してくる。  マジかよ……ガチでこんなのいんの?これとやれってのかよ……。  「鳴海!」  ――――!  そうだ、光。今は彼女も居るんだ。絶対に負けるわけにはいかない。  「かかってこい!バッタ野郎!」   俺は近くの木をぶち折り相手に投げつける。……何てパワーだ。  バッタ野郎は身を反らしてよける。……ちっ。  バッタ野郎がこちらに向かってくる。くそ!  「左の足刀を奴に向けて!」  「わかった!」  俺は右足で盛大に地面を蹴る。土砂が舞う。目潰しだ!  奴が怯んだ隙に奴に左の足刀を向ける。  「レディって叫んで!」  「レディ!」  『Ready』  俺の足刀が黄色く光り、ビームを放つ。バッタ野郎はビームを喰らい、光輝き、拘束していく。  「!」  俺の拳が赤く輝いている。――――ぶん殴れと言うことか?  「あぁぁぁぁ!」  俺は拳を振りかぶった。  『Lightning・Blast』  俺のストレートパンチはバッタ野郎にクリーンヒットし、奴を撃ち付ける。ビームで空中に拘束されていたバッタ野郎は赤く輝き、爆発四散した。  俺の体から何か剥がれる感覚がし、俺は普通の状態に戻っていた。  「ひか……」  「巻き込みたく……なかった」  光の涙に、俺は何も言えなかった。
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