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俺は今、車の中で揺られている。
異形のバッタマンを倒してから、少ししたあとやって来て、俺らを乗せていった。多分、光が電話で話してた奴と関係がある。司令部と言っていたから、組織だ。
俺は車の中で許可をとり、姉にメールをした。内容は光のいたずらにしておいた。その方が良いだろう。
数分したあと、姉から良かったねと、メールが来た。
「つきました」
声が俺を現実に引き戻す。ここが司令部って奴か!
「久しぶりだね、誠君」
車から降りた俺に話しかけてくる。って、この人、光の父親じゃねぇか!?
「相川さん!」
「ここでは司令だよ。秘密組織ジオメトリのね」
「ジオメトリ?」
「ある古代文明の言葉で、希望って意味でね。秘密組織ジオメトリの司令、鳴海晃。それが本当の僕さ」
頭が追い付かねぇ。
「Mr.Lightningを君につける様に言ったのは僕だよ。仕方なかったからね」
「仕方ない?」
「うちの戦力は今任務で出張しててね。現在の戦力じゃ追い返すのがやっと。元々偵察任務だったからね」
ここで相川さんは、言葉を切る。
「――――言いたくないけど、三人いた戦力が二人蒸発してね。現在調査中さ。」
「蒸発って、裏切ったんですか?」
「そこも含めて調査中さ。さ、立ち話も疲れただろう?中に入って」
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