第一章

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 司令部の中はなにやら色々あって、よくわからなかったが、暗かった。  歩きながらバッタ野郎(さっきの奴)の説明を受ける。  「さっきの奴はアラヤといってね。時々あの遺跡からやって来るんだよ。あの遺跡は元々、ナラフと呼ばれた部族の遺跡でね。異世界に関する、事が描かれた遺跡なんだ」  「異世界?」  「そう。異世界。アラヤとは異世界から来た侵略者なんだよ」  「……」  「あの遺跡は、常時小枝や小石に偽装した盗聴機や、カメラで監視してるんだ」  「凄い技術ですね」  「だから、Mr.Lightningが作れた。君も彼らの驚異的な力は見ただろう?」  地面をぶち割って現れた、バッタ野郎を思い出す。  「ええ……」  「だから、Mr.Lightningが必要なんだ。Mr.Lightningは出来たばかりでね、装着者が必要なんだ」  「それを俺に?」  「成り行きとはいえ、関わった君だ。協力してもらいたいな」  頭に光の顔が浮かぶ。  「わかりました」  「うん。ありがとう。私は光から報告を受けたりがあるから、ちょっと待っててくれ」
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