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司令部の中はなにやら色々あって、よくわからなかったが、暗かった。
歩きながらバッタ野郎の説明を受ける。
「さっきの奴はアラヤといってね。時々あの遺跡からやって来るんだよ。あの遺跡は元々、ナラフと呼ばれた部族の遺跡でね。異世界に関する、事が描かれた遺跡なんだ」
「異世界?」
「そう。異世界。アラヤとは異世界から来た侵略者なんだよ」
「……」
「あの遺跡は、常時小枝や小石に偽装した盗聴機や、カメラで監視してるんだ」
「凄い技術ですね」
「だから、Mr.Lightningが作れた。君も彼らの驚異的な力は見ただろう?」
地面をぶち割って現れた、バッタ野郎を思い出す。
「ええ……」
「だから、Mr.Lightningが必要なんだ。Mr.Lightningは出来たばかりでね、装着者が必要なんだ」
「それを俺に?」
「成り行きとはいえ、関わった君だ。協力してもらいたいな」
頭に光の顔が浮かぶ。
「わかりました」
「うん。ありがとう。私は光から報告を受けたりがあるから、ちょっと待っててくれ」
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