第一章

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 『約束の日まであと僅かか……首尾の方はどうかね?』  「問題ありません。三週間後に彼も帰って来ます」  『聖石の件だが、そちらは?』  「皆目、検討も」  『Mr.Lightningの事だが、彼で大丈夫なのかね?晃君』  「訓練を施せば彼でも大丈夫だと思われます」  『うむ、わかった。ではそのように』  〇  「敵の弾に対し、直角に避けるのだ。相手の射線と事後状況を意識しろ」  うぅ……。  「連携の基本は情報交換と陣形だ。常に連絡を取り合うようにしろ。ちょっとでも何かあったときにな」  うぅぅぅぅぅ……。  「意識が薄れても動け。えげつない様だが相手はそこを狙ってくる」  うがぁぁぁぁぁっ!  「うぅぅ……」  俺は椅子に倒れ込んだ。意識が……遠ざかる。  訓練は俺にとって過酷なものだった。開始三週間。早くもダウンしそうだ。  「大丈夫ですか?誠さん」  こいつは山口巧。分かりやすく言えば、Mr.Lightningの整備師だ。  「あぁ。何とかな」  「にしてもよく耐えられますね。……愛の力ですか?」  「愛の力だ」  巧の笑顔がイイ感じだ。鳴海光。彼女の存在がなければ、耐えられなかった。  「――――バカ言わないで」  !  光。  「あなたとは話もあったし、趣味もあった。でも、息抜きがしたかっただけ。だから付き合った。」  「ひか。」  「あなたが!戦う理由何て消えたでしょ。もう、彼女面しないで帰れば?」  「光さん。ひどいですよ!」  「じゃあね!」  そういって、光は去って行った。  「誠。訓練をするぞ」  「……あぁ」
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