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「わ~!吐いたぁ!」
源ちゃんが、慌てて台拭きを持ってくる。
「源ちゃん、何なの!?」
普通の牛乳だと思ってたのに…。
炭酸が入ってたよ!?
味は…牛乳だった…!
超・変な感じ…!
「あ…ハハハ…。ごめんっ。その牛乳に、サイダー混ぜたんだ。今後、喫茶店のメニューに加えようかと思ったんだけど…ダメ?」
すまなそうにしながら、俺に感想を聞いてくるが…。
まずい。ヤバい。
「ダメダメ、こんなの売れない!マスターが悲しむ。まったくも~…朝から何やってんだよ、ムカつくな~。もう…朝食いらないから…。いってきま~す」
「えっ、ダメだよ!朝食はちゃんと食べなきゃ。学校でも言われてるでしょ!?」
「どっかで買って食べるからイイ!」
通学のカバンをつかんで、靴もそこそこに…玄関を飛び出していった。
(う~…牛乳とサイダーのミックス…けっこうマズかったぞ…)
公立の男子校・明星学院高校に通う、平若丸…16歳。
今日は朝から、最悪の気分だ(ToT)
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