霧海展フリーキック
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「やべ、こんな時間、帰らないと。」 英佑はカバンをかたずけ始めた。 誰も起こしてくれなかったのが少し寂しかったが、そんなに時間はない。 現在時刻は6時半。 家に帰るには一時間は掛かる。 だが日が暮れると夜道は危険になる。 自転車のライト一つじゃカーブの多い山道をとおるにはあまりにも心細い。 そして家に帰る前に寄るところがある。 英佑は無人の教室をでると玄関を抜け、自転車に飛びのった。
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