カタサキ

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カタサキ

鏡輔「父さん…鈴香と鈴華のことなんだけど」 父「…いきなりどうした…。何が知りたい」 俺はあまり父さんと喋ることがない… そりゃ昔は話しとかしてたけど必ず厳しく、二言目には「次期当主候補」しか言わないので 俺はいつしか父さんとは避けて過ごしていた… 鏡塀も同じだった 父「鈴華と鈴香は本来は三つ子だった… そして二番目の子を殺して今の二人がいる… 境遇はお前たちと似ている」 あいつらも…俺らと同じだったのか… 父「あの双子は明後日で18になる。そして、カタサキの儀をすることになる… 鏡輔…お前達もな…」 その時、灯篭の光でかすかに父さんの涙が見えた… 鏡輔「父さん?」 父「なんだ…もう遅い…早く寝なさい。体でも壊したら次期当主候補が務まらない」 鏡輔「……お休み。父さん…」 俺は自分の寝室へと、考えながら戻った 鏡塀「やっと戻ったか。おせぇんだよ!」 鏡塀は漫画を読みながら寝間着を投げてきた 鏡塀「お前は外着で寝るのか?」 鏡塀は文句を言いながらもやっぱり心優しい… 鏡輔「父さんからりんか一号二号の話しを聞いてきたんだよ」鏡塀「それで?」 鏡輔「あいつらも俺達と同じ境遇だったらしい… それと、本当に明後日で18だってよ」 鏡塀「へぇ…俺達と同じねぇ まぁ赤ん坊頃は記憶ねえから後悔の仕様もないんだがな」 と、鏡塀はまた漫画を読み始めた 俺は着替えながら 鏡輔「ところでさ、カタサキの儀って知ってる?」 鏡塀「カタサキの儀?知らんな。親父から聞いたのか?」 鏡輔「あぁ。明後日に一号二号がやるらしいんだが初めて聞いたからな… 俺達も来週になればその(カタサキの儀)をやるらしいんだ」 鏡塀「ふん。どうせろくでもないものだろ」 鏡塀は「もう寝る。電気消しとけ」と言った 明後日 何が起こるんだろうか… もし明日あの双子に会ったら聞いてみよう…
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