【―恐怖の施設―】

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  南君が心配になり前を見た時… ゾッとしました… 表情のない老人達が車の中の僕達を覗いていたんです… ただ、ビックリはしたが悪寒を感じない… 僕には怖さはあるが、死ぬかもしれないヤバさが分からなかったんです。 「そんなにヤバイの?」 「こんなに危険な場所だとは思わなかった… 私達も…無事に帰れるか分からない…けど…この車が最後の砦みたいな物だから…絶対に出ないで…」 僕の質問に怜菜はそう答え、僕の手を強く握りながら涙を流しました… それを見て、僕達が置かれている状況のヤバさを悟りました。  
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