自覚

4/4
前へ
/27ページ
次へ
「あー、なるほど。だけど、それって告白しかないやん。ま、俺としては上手く行くと思うけどなぁ」 どこか達観したような感じで和紀は言った。 「何でよ?」 「お前ら見てたら分かるし。駄目元で告れって」 「うー・・・頑張る?」 「何で疑問形?」 「何となく」 「何じゃそりゃ(笑)んじゃ、善は急げって言うしな。今日の放課後セッティングしたるからやれ」 「え、ちょ、マジで?」 慌てるあたしに和紀は大まじめな顔して返事した。 「おう」 「あたし、バイト・・・」 「時間あるだろ」 「う・・・」 「じゃそれでな」 ・・・・出会いから一ヶ月。 まさか、こんな急展開になるとは思わなかった…。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加