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この絵本がきっかけで、美月と憧れの君は急接近だ。
彼は、美月の家に遊びにくるまでになった。
「いらっしゃい、拓海くん。さぁ、さぁ、美月がお待ちかねよ」
「おばさん、お邪魔します」
美月と拓海は、珠絵のクッキーを食べながら、いろんな話しをする。
拓海が持ってくる本の影響で、美月も外国の物語を読むようになった。
拓海の父親は、海外にいるらしい。
その父親から送られてくる絵本は、言葉は読めないけど、二人を魅了する。
「私もいつか、外国に行きたいなぁ」
「なら、英語を喋れるようになりたいね?」
二人の夢は膨らむ。
「楽しそうね?今日のおやつは、マフィン……なんだけどね?おばさん、失敗しちゃった!」
底に激しい焼き色をつけたマフィン……。
美月と拓海はおいしそうに頬張る。
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