いつからだろう?

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「そう?修二くんが浮気しないように、勘は鋭く磨いているつもりよ?……まぁ、いいわ?カレー一口で見逃してあげる」 冴子は、幸せそうに石黒からカレーを奪った。 「まったく……何を勘違いしているのか。あっ!一口だけです!あぁ!……ひどい、二口も!」 いつもの麒麟COMPANYの社員食堂。 いつもお馴染みの光景だ。 ただひとつ違っていたのは、石黒の小さなため息と、聞き慣れない赤ちゃんの泣き声だけ。 「ほら、鈴(すず)ちゃんが泣いてますよ?」 「大丈夫」 冴子が不敵な笑みを浮かべた時。 「大丈夫でちゅか~?すーちゃん、どうしたのでちゅか~?よち、よち……」 滝山……か? そう、新米パパ滝山だ。
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