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満床になった部屋は…なんだかイヤだなぁ。
なんと云っても気を遣うのがトイレ。
あまりお腹が丈夫じゃないのでトイレの中では、ある程度は座りっぱなしでボーっとしているか、携帯をイジくるかしていたいのだ。
そうしないと、波が寄せたり引いたりのスパンがコントロールできないもんで。
自分の家だと30分は籠もっていたりもする。
さすがに病院のトイレに30分も籠もっていたら、確実に外からこじ開けられるから、せめて10分。
ちなみに廊下にもトイレはある。
が、近い場所にあるトイレは車椅子専用だし、あとはず~っと廊下を歩いていき、かなり遠くまで行かなくてはならない。
まだ部屋から出ることを許されていない私は、部屋内のトイレだけが頼みの綱なのだ。
と、ここまでトイレについて語ったが、これからの逸話とはまったく関係が無いです。
で、私がICUから救急病棟に移動し、高熱で夜中に膝下が崩れたりして『あ~ぁやんなっちゃうよ~』なんて思ってたりしたのち、救急病棟に一人の患者さんが入ってきた。
どうやらあと一年でエヴァが操縦できる年齢の男の子らしい。
朝になり、私は一般病棟のナースステーションに近い部屋へ移動。
さらに翌日は元居た部屋に移動。
元居た部屋には2人しか居なかったので、私が戻って3人になり、さらに2人が入ったので一気に部屋は満床になった。
そして隣のベッドになった5人目が、例のFifth Childrenなのである。
さらにその男の子の名は、アニメに出てくる7つの傷を持つ世紀末な男と同じ読みだったのだが、本人は至って大人しかった。
看護師さんとの会話が聴こえた。
「○○○○○君ってあの漫画の○○○○ウからつけられたの?」
「はぃ…」
「それじゃもしかして格闘技とかやっていたりするの?」
「☆§@*%をやっています」(あまりにも声が小さいため聴こえず)
「へぇ~すごいねぇ~!試合とかにも出たりするの?」
「はぃ…」
『ふ~ん…格闘技かぁ…かかと落としとかされないように気をつけよ~っと』
と思って聴いていたが、夕方になって少しだけ私は熱が上がり始めていた。
そこに現れたのが…
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