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「はぁ…」
ケン君(仮名)の溜め息が聴こえる。
そりゃ溜め息のひとつもつきたくなるわなぁ。
しかし、それにしてもその年齢のせいか、看護師さんもかな~り優しく接している。
ジェラシー感じちゃうなぁ。←アホなおっさん
やがて消灯時間となった。
私も含めておじさん軍団は寝る気満々なのだが、ケン君(仮名)はどうやらテレビを観ているらしい。
一応、イヤホンもしているので音が漏れてくることは無い。
どっかのおバカさんみたいに笑い出したりもしないし、独り言も無い。
ちょっとウトウトしてきたその時…
バゴーン!!
と、冷蔵庫に付いている扉を開ける音で目覚めた。
『もうちょっと静かに開けろや』
(゚Д゚)ゴルァ
と、思ったが、下手な発言をしてネリチャギ喰らわされてもたまらん…。
しばらくして眠りに着けそうになったその瞬間…
バゴーン!!
またかオイ!!向かい側の方もその音で目覚めてしまったようだ。
冷蔵庫から飲み物を出し入れする時に、扉を開け閉めするのだが…
やはり蛙の子は蛙か…。
「チッ」
とりあえず舌打ちしてみた。
まぁ、入院して不安な気持ちはよ~く解る。
でも早く寝ろやぁ
(゚Д゚)ゴルァ!!
30分くらいして再び
バゴーン!!ガタガタ
「うるせーな」
つい口から言葉が出てしまった。
あぁ…これで回し蹴りされた後にプロ○レッシブナ○フでメッタ刺しにされてしまうかもしれん。
『うるせーと言われてムカついたから殺った』
そんな理由でも、今のchildrenならやりかねないからなぁ…。
あっ、でも静かになったみたい。
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