本質

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朝のあのやり取りは毎朝恒例のようなもので、周りもまたかぐらいにしか思わない。 しかしいつもなら、桜が冷たくあしらい、翼が付き纏うのが日常 第3者を巻き込み、ましてやハッキリ嫌いと言われたのは初めてだった。 「鬱陶しいとか…邪魔とか…うざいとか…いつもならそれだけだったのになぁ……。」 「あぁ、嫌いって言われたのがそんなにショックだったのか?」 「………………うん。」 (俺なら鬱陶しいだけでもショックだけどなー…) 瑛太は本気で落ち込む翼に苦笑いを向けながら、桜をちらりと見て思った。 普段と変わらぬ真面目な表現でデスクワークをする彼女。 (あの絶対他人を近寄らせない雰囲気の人が、本気で嫌うなら口も聞かないはずだけどなー)
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