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空間の歪みに入った2人を待ち受けていた物は、ミリア達と同じく先が見えないほど広かった草原だった。
「この魔法はやっぱり凄いよね。私も覚えたいわ」
「今のままでは不可能に近いと思うよ」
キアラの言葉にアイクが言った。
「Sランクのキアラさんでも無理なんですか?」
「確実に無理だな」
リオナの言葉にエヴァが答えた。
そしてその言葉を聞いた2人は少し落ち込んだ。
「だがお前達が弱いと言うわけではないし、才能が無いと言うわけでもないから安心しろ」
エヴァの言葉を聞いた2人は少し元気を取り戻した。
「まあとりあえず今は特訓を始めるよ」
アイクが言った。
「特訓は良いのですが具体的には何をするのですか?」
「今の2人に足りないのは苦手な接近戦の克服と魔法能力の向上だな。だから少し条件を入れた模擬戦をしてもらうぞ」
リオナの言葉にエヴァがそう答えた。
「大体は把握したわ。でも条件って何よ?」
「1つ目の条件は魔法は初級魔法だけ。そうすれば自然と接近戦になるからね。そして2つ目の条件は魔力は量より質。確かに魔力の量は大事だけど、基本的には質さえあれば魔法の威力は高くなるからね。まあ極端な話、量だけあっても質が悪かったら意味がないに等しいからね。まあでも勿論魔力が無かったら魔法は撃てないから最終的には量も増やして貰うからね?」
アイクの長い説明を聞いた2人は頷いた。
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