キアラ&リオナ

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「リオナ大丈夫?」 キアラが申し訳なさそうな表情をしながら言った。 「だ…大丈夫だよ!!」 一応キアラにはそう言ったが、実際のリオナはフラフラで、立っているのが精一杯と言った感じだった。 (強がって大丈夫!!とか言っちゃったけど…実際全然大丈夫じゃないんだよね…正直立っているのが精一杯だもん…) リオナはそう思いながら蹴られた所に手を当て、魔力を込めた。 そして回復魔法【ヒール】を発動した。 (ヒールは無属性の魔法で負傷した所を治すことが出来る。だがその分魔力を大量に消費してしまう。) キアラの攻撃で負傷し、傷等が付いていたリオナの体は、ヒールのおかげで傷等が完全に消え去っていた。 「魔力は少なくなりましたが、これで楽になりました!!それよりアイクとエヴァに聞きたいのですが?」 「「なんだ?」」 「確か2人は、攻撃魔法は初級までって言いましたよね?」 「「ああ。言ったよ」」 「って事は攻撃魔法じゃないのなら、中級以上の魔法を使ってもいいんですよね?」 リオナのこの質問にエヴァとアイクは一瞬困ったような顔をしたが、直ぐに「「そう言う事になるな」」と言った。 そしてそれを聞いたリオナは (それなら魔力の消費が少なく、今の私が一番得意なあの魔法を使えば勝機があるかもしれない…) キアラを倒すための作戦を練っていた。
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