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「何をするつもりなのか知らないけど、絶対に負けるつもりは無いわよ!」
キアラはそう言うと自分の魔武器、炎舞と土遁を構え攻撃に備えた。
「私も負ける気なんてありませんよ!」
リオナはそう言うとキアラに向かって駆け出し、そして詠唱破棄で初級魔法を放った。
「詠唱破棄で速さを重視したんだろうけど、初級魔法は何処までいっても初級魔法!そんな物は当たらないわよ!」
キアラは余裕の表情を浮かべながら後ろに飛び、初級魔法ウォーターランスを避けた。
だがキアラが避けるのを予測していたかのように、笑みを浮かべた人物が1人いた。
勿論それはリオナ。
「最初から当てるつもり何てありませんよ!」
リオナがそう言ったと同時に、魔法が地面に当たった。
すると…
「魔法で目眩ましか…考えたな…」
エヴァが言った通りリオナは元から魔法を当てるつもり等無く、目眩ましをするのが目的だった。
正確には魔法を地面に当てることによって起きる砂煙を利用したのだ。
「魔法で砂煙を起こして目眩ましをさせる…流石リオナね…でもそれだけじゃ私には勝てないわよ!」
キアラは小声で呟いた後に魔力感知を始めた。
(魔力感知は名前の通り魔力を感知する魔法。習得するのが難しく、一応上級魔法に分類されている。これが出来るキアラはやはり流石Sランクと言った所だ。因みに人によって異なるが、キアラの場合1km迄の範囲内なら魔力感知が出来る。)
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