夜道

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青年は、夜の道を歩いている。 物書きを目指している。 知人の伝手を頼り、どうにか小さな新聞社に入り、細々と暮している。 だが、なかなかその上には上がれない。 書きためた拙い文章を、あちこちの出版社に持ち込んでも、冷たい反応しか返って来ない。 この日も門前払いのように、すげなく原稿を突き返された帰り道だった。
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