夜道

3/5

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
読んでみてくれても、いいだろうに! 怒りを抑えきれず、乱暴な足取りで進む。 じっとりと湿気を含んだ夜気が、肌にまとわりつく。 その癖、地面は乾燥していて、踏んだ地面に軽く土埃が立った。 暗い道だが、所々を薄黄色の光が照らしていた。 曇った硝子越しに、不確かな火が揺れている。 無いよりましだが、随分と暗い街灯だ。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加