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吹き乱れるツンデレの嵐。
今朝学校に来てから気付いたのだが、教室内が楽園と化しているのだ。
教室自体には何の変化もないのだけれど、そこに存在する全ての人間が――俺の大好きなツンデレになってしまっている。
ぱっと見た限り、俺を除いたクラスメート全員がだ。
確かに、これは俺が望んでいた光景だ。
全員ツンデレになればいいのにと、よく授業中に考えていたし。
しかし、いざ全員がツンデレになってしまうと、どうにも奇妙だ、奇妙以外のなにものでもない。
焦っていないように振る舞ってはいるが、内心意味不明すぎてびびりまくりである。
というか実際一夜にして全員がツンデレになるなんて、不可能だ。
ツンデレは奥が深い!
故に、一夜漬けでどうこうなるような安いものではないのだ。
だからと言って……現在の状況を否定してしまうには、少々材料が足りない、意味もわからない。
それに、この状況を少なからず楽しんでいる自分もいる。
よし。
誰かに話しかけてみよう。
状況把握と不足ツンデレ分補充の一石二鳥だ。
手始めに――。
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