幸と不幸の隣り合わせ

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  データの移し替えが終わり、徐々に意識が覚醒していく。繋がっていたコードが引き抜かれたのとほぼ同時に、マスターが僕の手を取った。そしてふわりと微笑む。 「これからよろしくね」 優しそうなマスターで凄く安心した。僕からもよろしくと伝えられたらいいのに……。 嬉しそうに僕を見ていたマスターが、ふと視線をもう一つのMFに向けた。マスターの哀れむような微笑に、彼女の目が再び見開かれる。 「今まで有り難う、W52SH」  
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