2人の天才

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大石がホームランだけを狙ってすさまじいスイングをすると同時に乾いたミットの音が球場に響いた。 「ストライク! バッターアウト!」 審判の声がこだまし、球場全体が割れんばかりの大音量につつまれる。 「くそやろうが! 完全に振り遅れじゃねえか」 大石は叫ぶと同時に両手でバットをグラウンドに叩きつけて折った。
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