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「…月…水無月!!」
俺がいる教室 1ー3に響く怒声。
「…はい。」
怒鳴っていたのはこのクラスの担任の藤宮先生。
確か担当は…数学。
俺は授業中にも関わらず机に伏せ寝ていた身体をゆっくり起こし、怒鳴っている先生に目を向ける。
「水無月!!お前まだ高校入ったばっかりで、しかも最初の俺の授業で寝るなんて、良い度胸だなぁ」
今だに怒鳴っている先生を俺は寝ぼけたまま見つめる。
「…すみません。」
悪いとは思っていないが一応謝っておく。
「…謝っている態度には見えんが、今回は時間も無いし許してやる。」
先生がそう言って教科書を閉じると同時に授業終了のチャイムが鳴り、教室の前の扉から出ていった。
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