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『じゃあ、俺も帰るね。』
『うん。』
『ってか、かめ。』
『なに??』
『住み込みで雇って貰えるけど、今日と明日はどうするの??』
『まだ、何も決まってない。』
『じゃあ、うちにおいでよ。』
『たっちゃんの家に??』
『イヤ??』
『迷惑じゃない??』
『全然大丈夫。』
『じゃあ、よろしくお願いします。』
『決定だね。』
『ありがとう。』
『外に車来てるか見てくるね。』
そう言ってたっちゃんは店の外に出た。
『なぁ??』
『あ、店員さん。』
『俺は、錦戸亮。
智の幼馴染みなんだってな。』
『はい。』
『本当に良い奴なんだ、仁は。』
『仁??』
『さっき言ってた、主の名前。』
『そうなんですか。』
『俺も詳しいことは分からんけど、母親に何かされたり、何か言われたりしたみたいなんよ。』
『そうですか。』
『きっと、それで心を開けないんだと思うんよ。』
『...。』
『助けてやってほしい。』
『頑張ります。』
『俺のことは何とでも呼んで。』
『智クンたちは何て呼んでるの??』
『亮チャンって。』
『じゃあ、そう呼びます。』
『あぁ。それと敬語はいらんから。』
『わかった。』
『かめ、車来たよ。』
『あ、うん。』
そう言って、たっちゃんは俺の荷物を持って先に行った。
『じゃあ、また。』
『またな。』
俺はそう言ってカフェを出て、たっちゃんと共に車に乗った。
それから、たっちゃんと話をしながら、30分。
たっちゃんの家に着いた。
『相変わらず、たっちゃんの家は大きいね。』
『仁の家もこれぐらい大きいよ。』
『そうなんだ。』
『この家よりも大きいかも。』
『そっか。』
『さ、中に入ろう。』
俺らは家の中に入った。
しばらく、たっちゃんと話をして、一緒にご飯を食べた。
『たっちゃん、水貰える??』
『うん。』
そう言って、たっちゃんは水を持ってきてくれた。
『はい。』
『ありがとう。』
俺はそれを受け取って、薬と共に飲んだ。
『平気??』
『うん、大丈夫。』
『...無理しないでね。』
『たっちゃん。』
『まぁ、智が居るから大丈夫だと思うけど。』
『うん。』
『さ、今日は早く寝よ??』
『そうだね。』
『こっち。』
そう言われて、俺はたっちゃんのあとについていった。
それから、眠りにつくまで他愛もない話をした。
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