608人が本棚に入れています
本棚に追加
病室に着くと、中から声がして、俺は安心した。
たっちゃんがノックをして中に入り、その後を俺が付いていった。
そして、前を見た。
仁の周りには、智クンたちが囲んでいた。
『かめ。』
仁は俺の名前を呼んで、微笑んでくれた。
それに涙が溢れた。
『仁!!』
俺はそう言って、仁に近づいて、ベッドの横に跪いた。
『ごめんね、仁。』
俺は涙が溢れる中、何度も謝った。
『かめ。』
そう言われて、俺は顔を上げた。
『ここにおいで。』
そう言われて俺はベッドの端に座った。
すると仁は、俺の涙を拭ってくれた。
そして俺は仁に体を抱き締められた。
『かめ、怪我はない??』
『うん。』
『手の震えは、大丈夫??』
『大丈夫だよ。』
『そっか。』
そう言って仁は俺の背中を摩ってくれた。
その優しさに俺は何も言えなくなった。
しばらくすると、俺の涙も止まり、体を離した。
『落ち着いた??』
『うん、ごめん。』
そう言うと仁は俺の頭を撫でてくれた。
『俺は大丈夫だから、かめは智たちと家に帰って。』
『...仁。』
『ゆっくり休んだ方がいい。』
そう言って仁は真剣な顔つきをしていた。
『家で俺の帰りを待っていて??』
『明日は帰ってくる??』
『あぁ。』
『...じゃあ、待ってる。』
そう言うと仁は安心した顔をした。
それからしばらく話をして、俺は智クンたちと一緒に家に帰った。

最初のコメントを投稿しよう!