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ガバッと起き上がり、目覚まし時計で時間を見ると13時を過ぎている。
「圭吾!」
電話の相手は彼氏の圭吾だった。
「「休みだからってダラケ過ぎだろ(笑)」」
「…はは…。今仕事中じゃないの?」
「今から昼休みなんだ。」
「そう。」
「なぁ、今晩空いてる?瑞希んち行ってもいいか?」
え…家!?
慌てて辺りを見渡すと部屋の隅で壁に寄りかかり眠る蓮が居た。
「…ごめん!!今日、と明日は予定があるんだ…。」
「そっか、じゃまたな。」
「…ん、ごめんね。」
「いや、また連絡するな」
「ん♪仕事頑張ってね」
付き合って2年になる圭吾との電話であり得ない位ドキドキした。まるで悪い事をしているみたいな…
『…圭吾にも話さなきゃ。…でも、言えないよ…』
何だか泣きたくなった。
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