友紀と光司(1)

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ムカつく!! ムカつく!!! ムカつく!!!! 友紀は乱暴に台所の中をさぐり、コップに麦茶をつぐ。 「光司来たの久しぶりだね~、ついに付き合いだしたの~?」 居間で弟がくつろぎながら話しかけてきた。 「んな訳あるか!!」 友紀はバンっと激しく冷蔵庫をしめて怒鳴った。 「次、光司来たら鍵締めとけ!」 友紀はのほほんとした弟にそう叫ぶと、ダンダンダンと激しく階段を上って部屋に入った。 「鍵締めても、おまえんちの合い鍵の隠し場所、俺も知ってんの忘れたか?」 光司が寝そべって部屋にあった漫画を読んでいる。 「勝手にくつろぐんじゃないよ!あ、その漫画、新刊なんだから丁寧に扱えよ!」 「マジ?やっぱり?見てねぇと思った。これ帰って読もう」 「はあ!?」 「それよりさ、まだアレある?スーファミの」 「あー?スーファミとか押し入れの中だし」 「出して」 「はあ?」 友紀はゴロゴロと寝そべる光司を踏みつける。
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