15人が本棚に入れています
本棚に追加
ムカつく!!
ムカつく!!!
ムカつく!!!!
友紀は乱暴に台所の中をさぐり、コップに麦茶をつぐ。
「光司来たの久しぶりだね~、ついに付き合いだしたの~?」
居間で弟がくつろぎながら話しかけてきた。
「んな訳あるか!!」
友紀はバンっと激しく冷蔵庫をしめて怒鳴った。
「次、光司来たら鍵締めとけ!」
友紀はのほほんとした弟にそう叫ぶと、ダンダンダンと激しく階段を上って部屋に入った。
「鍵締めても、おまえんちの合い鍵の隠し場所、俺も知ってんの忘れたか?」
光司が寝そべって部屋にあった漫画を読んでいる。
「勝手にくつろぐんじゃないよ!あ、その漫画、新刊なんだから丁寧に扱えよ!」
「マジ?やっぱり?見てねぇと思った。これ帰って読もう」
「はあ!?」
「それよりさ、まだアレある?スーファミの」
「あー?スーファミとか押し入れの中だし」
「出して」
「はあ?」
友紀はゴロゴロと寝そべる光司を踏みつける。
最初のコメントを投稿しよう!