友紀と光司(1)

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「小学校以来か~、まさか高校かぶるとはなぁ~」 「だからっておんなじ当番日にすることないじゃんか」 コイツは川崎光司。 親同士の仲が良く、生まれた時からよく一緒にいたらしい。 いわゆる幼なじみってやつだ。 よく一緒に遊んでいたが、中学からは部活に入ったらしく、それきり遊ばなくなった。 まさか、その光司があの場にいたなんて。 「なんで立候補したのよ、木曜日に」 あの最初の委員会の日、放課後の図書室当番を決める時だった。 原則一日二人。放課後当番に残ったのは九人。 友達同士で残っていた人達が月曜火曜水曜をうめた。 残りは私とあと二人。 『あの、これだとどこかが一人になりますよ?』 誰かが質問をした。 『空いたところには僕が入ります』 そう言ったのは委員長の雄太先輩だった。
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