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「小学校以来か~、まさか高校かぶるとはなぁ~」
「だからっておんなじ当番日にすることないじゃんか」
コイツは川崎光司。
親同士の仲が良く、生まれた時からよく一緒にいたらしい。
いわゆる幼なじみってやつだ。
よく一緒に遊んでいたが、中学からは部活に入ったらしく、それきり遊ばなくなった。
まさか、その光司があの場にいたなんて。
「なんで立候補したのよ、木曜日に」
あの最初の委員会の日、放課後の図書室当番を決める時だった。
原則一日二人。放課後当番に残ったのは九人。
友達同士で残っていた人達が月曜火曜水曜をうめた。
残りは私とあと二人。
『あの、これだとどこかが一人になりますよ?』
誰かが質問をした。
『空いたところには僕が入ります』
そう言ったのは委員長の雄太先輩だった。
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