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友紀は木曜日に名前を書いていた。
もう一人の男子は金曜日に。
残る一人は男子。
きっと女子の私のところにはこない!
やったぁ!雄太先輩と放課後ラブラブタイム!
友紀はそう確信した。
が、最後の一人は
『じゃ、木曜で』
なにぃ!?
『えっと、君は川崎君だったね。じゃ、僕は金曜日で決まりですね。では、お疲れ様でした』
友紀は木曜に立候補した男子を睨みつけた。
『…なんだよ。文句あんのかよ、友紀』
『え?』
友紀は名前を呼ばれて驚いた。
『覚えてねぇのか。光司だよ。川崎光司』
『川崎…光司………こうちゃん!』
『こうちゃんって呼ぶな!!』
はい、これが先週の委員会での出来事。
そして、今日は木曜日。
本来ならば、雄太先輩と本の整理してたはずなのに…
なぜか光司と二人で本の整理、あげくに雄太先輩に跳び蹴りだ。
「あんたがいなけりゃねぇ~」
友紀はふぅ、とため息をつく。
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