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「とりあえず、手土産でも持って謝罪にでもいきな」
「う~、話してくれなかったらどーしょー」
「話しかけたこともないくせに」
「だぁぁってぇぇ~」
「いい機会だ、謝罪に格好つけてデートでも取り付けてこい」
「他人事だと思って~」
「他人事だ」
この冷たい彼女は、森本悠ちゃん。
中学からの付き合いだ。
「それより、その幼なじみの彼といて何もなかったのがビックリだよ」
「何かって?」
「年頃の男女が女の部屋で二人っきりだぞ?何か起こってもおかしくない」
「だから何かって、何?」
「…もういい」
「あぁ~!悠ちゃぁぁん見捨てないでー」
「…次、移動教室だから行くよ…」
悠は友紀を腕につけたまま立ち上がり、ズルズルと引きずって歩く。
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