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「なによ!本音を言って何が悪いのよ!あんたがいるからやる気も出ないんじゃない!ホント、ムカつく!」
友紀は足を上げて光司を蹴ろうともがく。
「な!おいバカ!スカートが…!」
光司はさっきまでの威勢のままだが、足は数歩下がって目は泳いでいる。
「何よ?ボクサーパンツだから別にどってことないでしょ?」
友紀はあっけらかんとしている。
「…このアホ友紀!」
光司は赤い顔をおさえて作業に戻った。
「何、恥ずかしがってんのよ、今さら」
友紀はバカらしいと吐き捨てて、再び春の木漏れ日を浴びながら目を閉じた。
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