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『やっぱりさ、本人達が愛し合ってればそれで良いの~、とか、いつかみんな分かってくれるさ~…なんてのは、一部よ、一部。実際はね。勿論、本人達の嗜好が合わなかったらもっとダメよね。絶対上手くいきっこなんかないわ』
そう言って話題を締めくくった友人に、他の者も「そうよね」とか「しょうがないわよ」だとか同意を示していたのだけれど、リヴィだけはただ一人、やはり黙ったまま空っぽになったお弁当とそれからもう一つ、自分の口に蓋をする。
(それじゃあ、甘い物が嫌いなのに、ケーキ屋の跡取り息子を好きになった私はどうしたらいいの?)
そんな疑問を言い出せないまま、ランチタイムはお開きとなった。
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