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カミーユは楽譜を持って学校をでた所で、雪でスリップした車にひかれて死んでしまった。
誕生会は葬儀に変わり、家からはカミーユと共に明るさが消えた。
両親の嘆きは喩えのしようがない程で、僕の事なんか全く気にならない…どころか僕の姿すら見えていないんじゃないかと思う程だった。
産まれた時が一緒なら、消える時も一緒。
カミーユは死んで身体も何もかも消えてしまったけど、僕は生きて身体もあるのに、カミーユと一緒に消えてしまったのかもしれない。
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