2人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、僕は大学で友人からの相談を受けていた。
「それでさ~。どうしたら良いと思う?結局、その子にアピってイケると思う?」
「僕に聞かれても。昂也がどうしたいかじゃないの?」
「そう言ってもさ~。勝算のない勝負はしたくないだろ~。そう思わない、宗?」
なんて、僕の目の前でぶーたれているのは同じ学部の沢木昂也(サワキコウヤ)。
ちなみに僕の名前は片桐宗(カタギリシュウ)っていうんだ。
「う~ん。何もしないよりは良いんじゃない、かな?ほら、何もしなくて実は彼女がフリーで他の人に取られた、とか」
「あ~、それもあるよな~」
「それに、もし誰かと取り合いになったとしてさ。そっちの方が諦められそうじゃない?」
そう言ったらますます昂也は悩んじゃって、時間だけが過ぎていった。
最初のコメントを投稿しよう!