11/22
前へ
/32ページ
次へ
その日は…七月七日。 あれから七年経った 中一の七月七日に俊輔に 告白されて私達は彼氏彼女の 関係になった。 それから一年。 そう今日に至る。 ――― ――――――――― ――――――――――― ――――――――――――― ――――――――――――――― 「あー確かそうだったねうん」 「もっと感動してよ!!」 「否、棗が俊輔と付き合った時点で 僕は感動も糞もない」 「へーえ…って、え?! どーいう…」 「遊!棗ちゃん! 俊輔見なかった? 今俊輔のお母さんから 電話でね、俊輔が帰って来ないって…」 「嗚呼、俊輔なら 海パン取りに行ったよ?海岸に」 「それが…海岸にも居ないのよ!」 ――私達は衝動的に動いた。 海岸へ走った。 走りながら遊くんに話し掛けた。 「遊くん…?」 「何。」 「まさか…まさ…かね。」 「何が」 「俊輔…じさっ…んご!」 「変なこと言うな。 自殺する理由がねーよ」 遊くんは不安そうな顔で 私を引き寄せ口を手で塞いだ。 私はそのまま遊くんに肩を抱かれながら 走った。勝手に身体が震える。 遊くんはそんな私の歩幅に合わせ 走ってくれた
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加