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9時になって、花火が終わり
私達は着替えて海岸を後にした。
三人並んで歩いてると
俊輔が思い出した様に手を
叩いた。
「やっべ…海パン忘れたわ…
取りに行ってくる」
「しょーがないな、
遊くん、私達も行こっか?」
「いや、いいよ。
お前らに悪いし」
そう言って俊輔は私を
腕に包んだ。
「しゅん…すけ?」
「棗、俺はどこに居ても…
愛してんのはお前だけだからな
馬鹿でドジで料理も勉強もできなくて
可愛くて優しいお前が大好きだ!」
「…私も、変態で変態で変態で変態で
変態でスポーツが出来る俊輔が
大好き!」
最初は呆気に取られたが
私も答えた。
そして軽いキスを交わした。
遊くんがつまらなさそうに見ている。
俊輔は私から腕を話すと
遊くんに話掛けた。
「遊、棗を頼んだな」
「何?深刻な顔して
忘れ物取りに行く数分だし
俊輔が居なかったら
棗ちゃんは僕が落としてたし」
「「それはないな(よ)」」
私と俊輔がハモって言うと
三人で顔を見合わせ大笑いした。
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