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深青と帝は商店街に着き、只今西方面を捜索中…
深青
捜索中って犯人じゃないんだから｡
帝
深青､状況説明にツッコんじゃダメだよ！
深青
ごめん、ごめん。つい……
よーし！ 頑張って“運命の人”探すぞ！
と意気込んで歩くものの…
深青
なかなかいないねぇ… まぁそもそもが相手の顔分かんないから探しようがないんだけど……
帝
まぁ、そう言うなって、運命の人ならきっと《運命の出会い》で会えるよ♪
深青
だといいんだけどな…
と歩いてるとドンッ！とまた人とぶつかってしまい私の鞄とぶつかってしまった相手の鞄から本が ばさばさ落ちる。
深青
(これはもしや…… 《運命の出会い》♪)
あっ… すいません！
男の人
いや…
私は 男の人の鞄から落ちた本を拾いながら ちらっと相手の顔を見る…
そろ～…と覗き込んでみると
深青
(ん？ この人って…)
｢朝ぶつかった人！｣
男の人
はっ？ あぁ… 朝ぶつかってきた奴か
男の人はそう言いながら頭を上げてこっちを見る
深青
ぶつかってきたですって～!! 確かにぶつかったけどあれはワザとじゃないのよ！ しかも奴ってなんだ奴って！ 私には倉本 深青ってゆう立派な名前があんのよ!!
帝
…ちょっと深青､なんで自己紹介してんの
深青
あ､あれ？そういえばなんでだろ？
つい苦笑いで笑う…
あはははは……
男の人
ぷっ､本ト 何自己紹介してんだよ
ぷくっくっくっくっ…
深青
(笑われた… 恥ずかしぃ…)
なによ！ そんなに笑わなくたって
男の人
ごめん､ごめん｡ つい おかしくって
くっくっくっ…
深青
また！
男の人
コホン、マジでごめん｡
と突然片手を上げながら真剣に言ってくれた
深青
えっ？ ぃや 別に…いいけど……
男の人
んにしても 2回もぶつかるなんて運命かな…？
深青
えっ!?
(運命？)
男の人
ん？ どうしたんだ？
深青
いえ…
帝
この子！今 運命に敏感なんですよ！ ねっ？
深青
えっ?!
(帝～ 何て事言うのよ！)
帝の方を見ると なんだかにやにやしてる｡ 帝… 何を考えてるの…
男の人
そうなのか？ でもまぁ､ぶつかる運命ってのはちょっと痛いから微妙だよな…
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