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―土曜日――
待ち合わせの場所に行くと帝がもう着いてた。
深青
帝♪
帝
深青! よしっ!じゃあレッツゴー♪
深青
ゴー♪
(帝、こんなに張りきって…本が好きになったのかな? だとしたらちょっと嬉しいな♪)
図書館の中に入り、読みたい本を探す。
深青
(う~ん… どれ読もうかな~……
歴史でも読んでみようかな、)
そう思い歴史の本が置いてある所に行き、また探す。
深青
(う~んと……
あっ! これいいかも、)
と思い手に取ったのは『ポンペイの歴史』という本だ。
深青
(よしっ!)
と満足な笑みを浮かべ帝がいる席まで戻るけど帝はまだ本を選んでるのかその席には居なかった。
深青
(まだ選んでるのかな? 先に読んでよっ。)
席に座り本を手に取りページをめくる。
不思議な事にページを一枚そしてまた一枚とめくってく内に何故だか他人事ではいられない気持ちになっていった。
そして、ポンペイ最大の悲劇が書かれてる所で何故か手が止まってしまった。
深青
な…んで…?
とにかく、最後まで読もうとそのページを読む。
すると今度は 息苦しくなり意識が朦朧(もうろう)としてくると、
ある光景が見えた。
それは山が噴火し溶岩が町を襲っている光景だった。
深青
(この光景…それにこの町は……
もしかして本に描かれていたポンペイ!?
でもどうして……)
その時急に頭にズキッと激痛が走り目をつぶるがすぐ良くなったので目を開けるとそこはあの光景ではなく元居た図書館だった。
深青
(何だったんだろう…?)
帝
深青♪
深青
帝、
帝
? 深青どうしたの? 顔が真っ青だよ
深青
えっ!?
(あの光景を見たからかな…)
大丈夫だよ。心配ありがとぅ
そう言って笑顔を見せると帝の顔が安心したような顔になった。
帝
大丈夫なら良かった
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