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話し終えた彼女は…
しばらくうつ向いたままだった…
ドラマの中でしか観たこと無いような出来事…
俺は複雑な気分だった…
『もしかして…俺を遠ざける為の嘘⁉』
そんなくだらない事も考えた…
しばらく沈黙が続き…
俺から切り出した。
「ごめんね…」
ただ…謝る事しか出来ない。
すると…
いつもの笑顔で彼女が俺を見た。
「佐々木君に話して、すっきりした🎵」
「これで気持ちを切り替えられそう…ありがとう」
彼女は、この町に来て…
ずっと辛かったのかもしれない…
会社で周りの視線に独りで耐えていた…
そう思うと…
俺も最初は偏見もってたんだ…って情けなさが込み上げてきた。
しばらく何気ない会話をして…
喫茶店を後にして、彼女を駅に送って行った。
別れ際の彼女の笑顔が…
やけに寂しそうに見えて…
俺は…
彼女を守りたい…
そんな気持ちが強くなっていた。
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