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彼女が来てから1週間。
普段と変わらない日常が続いていた。
そんな時…
自分の不注意で、金具に指を挟み怪我をしてしまった。
先輩が少し強い口調で…
「今日はもういいから、医者に行ってこい‼」
「全く…バイトが怪我したら、俺の責任問題になるだろうが…」
などと、冷たい言葉を吐き出す…
言い返そうとも思ったが、我慢して…
着替えをして帰り支度。
門の所に来た時…
偶然、彼女に会った。
『そう言えば、彼女の名前をまだ言って無かったね。
彼女の名前は…
斉藤佳江』
怪我をしてる俺を見て、声をかけてきた。
「あの…大丈夫ですか?」
「あっ…大した事無いんで…」
何気ない一言だったけど、これが彼女と初めて交わした言葉だった。
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